- TOP/
- 歯ぎしり・食いしばり
bruxism 歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)でお悩みの方へ
無意識に歯を噛みしめてしまう「歯ぎしり」や「食いしばり」を「ブラキシズム」といいます。「口腔悪習慣」とも呼ばれている「悪い噛みクセ」で、本来は食べ物を噛む「咀嚼(そしゃく)」をおもに行うお口まわりの筋肉が、食事以外の時間に異常運動をしてしまう状態です。これはお口まわりだけでなく全身のトラブルの引き金になる可能性があります。
横浜市港北区日吉本町の医療法人博愛会(社団)日吉台歯科診療所「矢島歯科医院」では、ブラキシズム対策に力を入れていますので、ご家族から歯ぎしりを指摘された方はお気軽にご相談ください。
歯ぎしり・食いしばりの原因
ブラキシズムのおもな原因は4つ挙げられます。それは、「ストレス」「習慣」「噛み合わせ」「子ども特有のブラキシズム」です。圧倒的に多いのが、ストレスが原因のブラキシズムです。ほかには、スポーツ選手や瞬発的に力を使う仕事をしている方に多く見られる「食いしばり」が習慣化していることもあります。さらに噛み合わせの異常や金属の詰め物や被せ物によっておこることもありますので、その際には人工歯をつくり替えるなどの調整を行います。永久歯と乳歯の入れ替え時期におこる「子ども特有のブラキシズム」は自然なことなので長引く場合を除いて心配はいりません。
ストレスが原因のブラキシズムは、ストレス発散のために大切な行為です。そのためむやみにやめさせるのは得策ではありません。しかしブラキシズムを野放しにしておくのも得策ではありません。
歯ぎしり・食いしばりが与える影響
ブラキシズムは、歯やあごの骨、顎関節に大きな力がかかります。放っておくと、歯が摩耗したり、破折したり、さらに「しみる」「痛む」などの症状をおこすこともあります。歯を支えるまわりの組織にも負担がかかり、歯肉炎や歯周炎にもつながり、また顎関節に過度の力がかかるので、顎関節症や開口障害をおこすこともあるのです。
上下の歯が接するのは食べる
ときだけが基本です~TCH~
歯の基本位置は、上下の歯が触れていない状態です。会話のときや食事のときに接触するだけなので、意外かもしれませんが、上下の歯が接触している時間はすべてを累積しても1日20分以下だといわれています。
上下の歯が接触した状態を続けてしまうクセを「TCH(Tooth Contacting Habit)」といいます。歯が接触している時間が長いと、たとえ強く噛みしめていなくても、お口まわりの筋肉に大きな負担がかかるので注意が必要です。このクセを直すと、顎関節症などが改善することもあるので、気になる方はご相談ください。
舌のトレーニングで歯ぎしり・
食いしばりを予防
歯並びの乱れと同じように、「口呼吸」や「舌のポジション」がブラキシズムにも大きくかかわっています。舌の位置が悪く、お口まわりの筋肉のバランスがくずれていると、ブラキシズムをおこしやすいのです。唇を軽く閉じて、上下の歯を触れないようにして鼻呼吸をしてみてください。うまくできなかったり疲れたりする方は、お口まわりの筋肉が衰えている可能性がありますので、舌のトレーニング「MFT(口腔筋機能療法)」を行って改善しましょう。詳しくはお気軽にご相談ください。